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スレート瓦に縁切りは必須?縁切りをサポートするタスペーサーとは

 

 

屋根の施工を頼む際に使用する屋根部材の名称は様々です。
スレート瓦やコロニアル、カラーベストや化粧スレートなど、見たことのある名前ではないでしょうか。
実は、これらの屋根部材は名称が違うだけで、全て同じ屋根部材なのです。

 

 

・スレート瓦(コロニアル屋根)とは

 

スレート瓦(コロニアル屋根)は、厚さ5mm程度の平べったい(フラット状)の板、セメントを主成分とした屋根材です。
地域や施工元によって呼び方が変わり、先述した呼び方の他に、「平板」や「新生瓦」と呼ばれることもあります。

 

都心、郊外問わず、よく使われている屋根材で、これらの名前の通り、横長の平たい板を斜めに連ねたような仕上がりをしています。
瓦屋根や金属屋根材に比べて、1枚あたりの商品代・施工費どちらも価格が安く、瓦の半分という軽量性もメリットとして挙げられます。

 

・スレート瓦(コロニアル屋根)の耐久性は?

 

スレート瓦は1990年代から製造が開始されていますが、その製造された年代によって、耐久性は大きく異なります。
製造され出した1990年代中頃の第一世代はアスベスト入りのスレート瓦で、耐久性が30~40年です。

 

続いて、1990年代後期~2000年代中頃の第二世代、アスベストを含まないスレート瓦の耐久性は15~25年となっています。

第二世代のスレート瓦は、脱アスベストによって耐久性が下がっただけでなく、製造ロットや環境によって施工後の劣化が激しく、屋根の剥がれや割れ、端がボロボロになってしまう不具合が頻発していました。
その印象から、「スレート瓦は質が悪い」と思われてしまう原因の世代となっていました。

 

2000年代後半の第三世代は、アスベストを含まないながら、そうした問題を改善・改良したことで生まれたスレート瓦です。
期待耐用年数は約30年と言われています。
今はケイミュー社だけが製造している第三世代の「コロニアルクァッド」「コロニアルグラッサ」は、第二世代の問題を受けて研究・改善の進んだスレート瓦です。

 

 

・スレート瓦の屋根塗装には「縁切り」が重要

 

スレート瓦に屋根塗装をする場合、やらなければならない処理が「縁切り」です。
これは新築後の屋根塗装には基本的に不要で、2回目以降の塗装に必要になってくる処理です。

スレート瓦屋根はその施工上、上下で2枚のスレート瓦が重なっている、その連なりによって屋根として機能しています。

 

しかし、屋根材同士の間はぴったりとくっついている訳ではありません。
屋根の構造上、強風をともなう大雨、台風などによって、想定外の雨が屋根材の下に入り込むことがあります。
本来ならば、屋根材の下にある隙間から入り込んだ雨が排出され、水が溜まってしまうことはありません。

 

ただし、屋根塗装の際に、隙間に入り込んだ塗料が固まり、隙間を塞いでしまうことがあります。
これを避けるために、塗装後にスレート瓦の下側の隙間へ、カッターを差し込んで切っていく作業が縁切りです。
なお、縁切りは「屋根材と下地の間が4mm以上の隙間がある」場合には不要です。

 

 

・縁切りしていないと起こるトラブル

 

縁切りをしていないことで起こる可能性のあるトラブルは、「屋根下地の腐食による雨漏り」です。
塗料でスレート瓦の隙間が塞がれてしまい、そこに水が溜まり続けてしまうと、屋根の下地板の劣化が速まってしまいます。
下地板の劣化が進み、雨水が浸みこんで、屋内に落ちてきてしまう現象が雨漏りです。
こうなると、そのまま住み続けるのに不便なだけでなく、雨漏りの修繕費用も高額になってしまいます。

 

縁切りは、屋根を長持ちさせるに必要不可欠な作業です。
しかし、縁切りの問題点として「スレート瓦1枚1枚に行うのでコストが上がる」という点もあります。
その工程上、塗装を終えた後の屋根の上でのカッターを使った作業になるので、屋根を汚したり傷つけたりする可能性もある作業です。

 

塗装を傷つけないように気を配りながら作業を行うので、どうしても時間がかかる=コストが上がってしまうことになります。
そうした縁切りの問題を解決する商品が「タスペーサー」です。

 

 

・実際に「切らない」縁切り、タスペーサー

 

タスペーサーとは、最近主流になっている、縁切り用の部材です。
先が平べったいこの部材を、下塗り塗装を済ませたスレート瓦の隙間に差し込むことで、塗料で瓦が接着されてしまうことを防ぎます。
スレート瓦1枚につき15cm間隔で差し込んでいくので、枚数は1000枚を超えることもありますが、それでもコストは3~5万円程度です。
カッターを用いる手法より、圧倒的に時間短縮になることから、人件費というコストも抑えられるのです。

 

初めての塗装依頼では、様々な用語もまた初めて聞くものが多いと思います。
疑問に思ったことを聞いた時に丁寧に返してくれる業者こそ、信頼できる業者の目安になるでしょう。
徳島市の塗装施工は花房塗装にぜひご相談ください。

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