日本瓦には塗装の必要はなし

伝統的な日本家屋の場合、屋根に日本瓦を使っている家庭もあるでしょう。

日本瓦の屋根にも塗装をする必要があると思っている人もいるでしょうが、基本的にその必要はありません。

塗装をする大きな目的は塗膜を張ることで、外壁などを雨風など外部の刺激から守ることです。

しかし日本瓦の場合、そもそも瓦自体が耐久性に優れています。

日本瓦は粘土を練り上げて乾燥させ、焼き上げて仕上げていきます。

自然災害などを別にして、普通に使用すれば100年以上にわたって使い続けられるほどの耐久性を持っています。

その他にも不燃材を使っているので燃えることがありませんし、雨水の浸透も防止できます。

遮熱や断熱性能にも優れているので、夏の厳しい暑さの中でも室温を上げる心配がありません。

このように性能に優れているのが日本瓦の特徴です。

日本瓦とは日本国内の無添加の土を使用して作り上げます。

日本の土壌にはケイ素と呼ばれる成分が含まれています。

ケイ素は高温で熱すると非常に硬くなります。

これが日本瓦の耐久性のもとです。

しかし一見すると日本瓦に見えても、セメントで作られているものもあります。

セメント瓦の場合、寿命は30～40年とされます。

セメント瓦の場合、耐久性を高めるために塗装した方がいいでしょう。

その他の屋根材についても基本的に塗料した方がいいです。

特に寿命が20～30年しかないスレートや15～25年程度のトタンの場合には塗装をした方が長持ちさせられます。

日本瓦の劣化度チェック

日本瓦は耐久性に非常に優れています。

しかし長年使い続けると、どうしても徐々に劣化するものです。

もし以下で紹介するような症状がみられるのであれば、できるだけ早く修理など必要な処置を講じたほうがいいです。

まず多いのが瓦の割れです。

台風などで飛来物が屋根に衝突した、アンテナが転倒して割れることがあります。

また大きな地震が発生した際にも瓦が割れてしまうことがあります。

日本瓦の中には釉薬瓦と呼ばれる種類があります。

これは釉薬と呼ばれるガラス質の物質を施して焼き上げるのが特徴です。

この釉薬瓦を使っている場合、細かな亀裂の入ることがあります。

釉薬を施すことで表面に膜を張るのですが、この膜のひび割れです。

膜を張ることで表面につやを出せるのですが、膜にひび割れが起きても瓦そのものの性能には影響がありません。

ですからそのまま使い続けても問題はありません。

瓦のずれも発生しやすいです。

特に地震の発生した直後に発生する現象です。

瓦が地震の衝撃などで元の位置からずれてしまっています。

もともとあるべきところに瓦がないので、ぐらついている可能性があります。

そのまま放置しているとある日突然瓦が落下して破損してしまう可能性があります。

また瓦のずれている原因として、瓦を固定している漆喰が劣化している疑いもあります。

漆喰の塗り直しなど必要な措置を早めに講じておいた方がいいでしょう。

場所によっては瓦にコケや藻が発生する場合があります。

日当たりの悪いところや水はけの悪い場所に屋根があると発生しやすいといわれています。

見た目に問題はあるかもしれませんが、瓦はもともと防水性に優れているので今すぐメンテナンスする必要はありません。

見た目の問題として、色あせなどの変色が起きる場合もあります。

変色はコケや藻とは逆で、日当たりの良すぎる場所で発生しやすいです。

見た目に問題はあるかもしれませんが、瓦はもともと耐熱性に優れています。

見た目は変色しても瓦そのものの性能に問題はないので、そのまま引き続き使用しても問題ありません。

日本瓦の屋根に塗装をするのは？

日本瓦の屋根に塗装をする必要は基本的にはありません。

しかし塗装そのものは可能です。日本瓦専用の塗料がありますので、こちらで屋根を塗装するのも一考です。

日本瓦を塗装することで、先ほど紹介した日光による色褪せなどの変色やコケやカビの発生を防止できます。

しかし一方でデメリットもあります。

日本瓦専用の塗料を塗っても、時間の経過とともに塗料が剥離してしまう危険性があります。

ぺリペリと剥がれ落ちてしまうのでまだらになって、塗装する前よりも見た目の悪くなる可能性があります。

日本瓦そのものは耐久性に優れているので、何かがぶつかったことで割れた場合などを除き基本的にメンテナンスの必要はありません。

しかし日本瓦の周りを施工している漆喰の場合話は別です。

漆喰は紫外線や雨風によって劣化が進むからです。

欠損して、雨漏りや瓦の脱落を引き起こしますので、定期的にメンテナンスしてください。

徳島市の花房塗装では、住宅の外壁塗装だけでなく屋根塗装も請け負っております。

自社施工にこだわっているので、中間マージンが発生しません。

ですからリーズナブルな価格で高品質な塗装工事が可能です。

もし屋根塗装について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。