ブログ


低汚染塗料の特徴とは、なぜ汚れに効果的なのか

 

低汚染塗料の特徴を解説

 

低汚染塗料は、外壁への汚れの付着を抑える上で役立ってくれる塗料です。

 

各種塗料を外壁に塗り、しっかり乾かすことで、塗膜と呼ばれる外壁を守るための膜ができあがります。

 

できあがる塗膜の性質は塗料によって大きく異なり、低汚染塗料を使用する場合にできあがる塗膜は、親水性の面で優れているのが大きな特徴です。

 

親水性は撥水性と真逆の意味を持った言葉で、水を弾く性質のある撥水性に対し、親水性は水となじむ性質のことです。

 

汚れが付着するのは塗膜の上ですが、親水性の塗膜自体には汚れを落とす力はありません。

 

しかし、水となじみやすい親水性の塗膜に雨水が当たった場合、雨水は弾かれず、そのまま塗膜と汚れの間に入り込みます。

 

塗膜と汚れの間に雨水が入り込み、汚れを浮かせるため、雨が降れば自然と汚れが流されていくという仕組みです。

 

汚れを落としてくれる上に、雨水の侵入も防げるのが、低汚染塗料により作られる塗膜の魅力です。

 

雨水などの水分は外壁にダメージを与える存在のため、親水性の塗膜よりも撥水性の塗膜の方が効果的なのではと思われる方がいらっしゃるかもしれません。

 

撥水性の水を弾く塗膜を作れる塗料もあるものの、実際のところ汚れ対策としては、親水性の塗膜を作れる低汚染塗料の方が活用されています。

 

撥水性の塗膜は雨水対策としては有用な反面、それ以外の汚れに対する抵抗力はさほど強くありません。

 

ゴミの多くは油分を保持しているため、撥水性の塗膜では油分をどうにかすることはできません。

 

一方、親水性の塗膜であれば油分を保持しているゴミであろうと、そうでないゴミであろうと、雨水により流すことができます。

 

雨の力を借り、自力で汚れを落としてくれるため、長きに渡って汚れによる悪影響を避けられるわけです。

 

低汚染塗料は、汚れ対策の性質がピックアップされやすいものの、遮熱性の効果を持つ点も見逃せません。

 

遮熱性とは熱を反射する性質のことで、遮熱性に優れている塗膜ができあがっている場合、建物内の気温の上昇を抑える効果が期待できます。

 

夏場の強烈な暑さを低汚染塗料のみで乗り切れるわけではありませんが、それでも、夏場に快適に過ごせる自宅を作る上で低汚染塗料は有用です。

 

 

低汚染塗料の種類と期待できる効果

 

 

低汚染塗料は種類を問わず、一定の汚れ対策や暑さ対策の効果が期待できるのが魅力です。

 

ただし、効果の強さは塗料によって異なるため、効果やコストと相談しながら塗料を選ぶことが大事です。

 

親水性を持つシリコン塗料は、低汚染塗料の中では比較的コストパフォーマンスがよく、多くの一戸建て住宅で使用されています。

 

価格が抑えられているアクリル塗料と比較すると、シリコン塗料はやや高めではあるものの、アクリル塗料は耐用年数が5年から7年程度とかなり短めです。

 

そのため、アクリル塗料で塗装するのであれば、比較的短期間で再度の塗り替えを行わないといけません。

 

また、親水性を持たないアクリル塗料は汚れも付きやすく、価格が抑えられている反面、コストパフォーマンスが優秀とは限りません。

 

一方、シリコン塗料は価格が高めという難点を抱えていますが、親水性があり汚れ対策として有用な上に、耐用年数も8年から15年と長めです。

 

コストパフォーマンスを重視して低汚染塗料を選ぶのであれば、シリコン塗料が有力候補です。

 

シリコン塗料以上の性能を持つ低汚染塗料としては、フッ素樹脂を配合しているフッ素塗料が挙げられます。

 

フッ素塗料は、一般家庭で使用される全ての塗料の中でも屈指の性能を誇りますが、その分だけ価格は高めで、また弾力に欠けることからややひび割れのリスクが大きいのがデメリットです。

 

一方で、魅力も非常に多く、フッ素塗料は親水性を持っているため、シリコン塗料と同様に汚れの付着を防ぐ効果が期待できます。

 

また、フッ素塗料は住宅の劣化につながる様々な要素に対し、強い抵抗力を持っているのが大きな特徴です。

 

住宅の経年劣化を引き起こす気候関連の要素としては、紫外線や雨水、日々の温度変化が挙げられます。

 

フッ素塗料はこれらの要素に強く、日当たりが強いところ、雨が多いところ、寒暖差の激しいところのいずれであっても活躍してくれるのが魅力です。

 

また、防藻性や防カビ性も備えており、外壁や屋根の劣化につながる上に景観の悪化を引き起こす、藻やカビ対策としても有用です。

 

同じフッ素塗料でも製品によって細かい性能は異なりますが、4フッ化フッ素塗料と呼ばれる種類はフッ素塗料の中でも特に性能が高く、より一層の安定感が期待できます。

 

コストパフォーマンスが劇的に優れているわけではないものの、一戸建て住宅の経年劣化を抑えることを重視する場合、フッ素塗料は非常に有力な選択肢です。

 

低汚染塗料による塗装工事を検討しているのであれば、塗料の力を活かすためにも、施工技術の高い塗装業者に依頼するのがよいでしょう。

 

徳島県徳島市を中心としたエリアにお住まいで、かつ塗装工事を検討しているお客様は、地元で多くの塗装工事を手掛けてきた花房塗装にぜひご連絡ください。

 

プライバシーポリシー  /  特定商取引に基づく表記      Copyright (C) 2019 株式会社花房塗装. All rights Reserved.