「シーリング材」とは、サイディングやALC外壁のような、複数の板材を張り合わせるタイプの外壁に使用される「つなぎ目の充填材」です。
外壁の板同士の合わせ目、いわゆる目地に詰められているゴム状の接着剤、と書くと、見たことがある人も少なからずいるのではないでしょうか。

どんな外壁であれ、雨風、紫外線の影響による経年劣化が進んでいきます。
目地に詰められているシーリング材も同様です。
シーリング材の劣化を放置してしまうと、出来てしまった隙間やヒビから入り込んだ水・汚れが内部の腐食を起こしてしまい、より高額な補修工事が必要になってしまうこともあるのです。

・シーリング材の寿命はどれくらい？

主流のシーリング材は主に、シリコン系とウレタン系、そしてアクリル系の3種類あります。
シーリング材の耐久性は長くても10年程度で、その寿命は素材によって異なります。

シリコン系シーリング材の寿命はおよそ10年です。

目地に埋めたコーキング材を上から密封する（シールする）という、シーリング材として大切な密着性にとても優れています。
素材としても耐水性に優れているので、特に水回りのシーリングとして使用されています。

ウレタン系シーリングの寿命は環境によって異なり、およそ5～10年です。
弾力性に優れ、環境変化や非汚染性にも優れています。
つまり、「汚れにくい」のが特徴と言えます。

アクリル系シーリング材の寿命はおよそ5年です。
水性のシーリング材で、湿潤面にも接着性があり、仕上げ塗料との親和性が高いのが特徴です。
最も寿命が短い半面、シーリング材の中では特に安価なシーリング材です。

家のメンテナンス目安は「およそ10年に1回」と言われています。
しかし、外壁としての寿命、外壁塗装の耐久性は、およそ8～15年というスパンが多いのです。
早ければ5年程度で劣化してしまうシーリング材は、外壁・塗装とは異なるスパンでメンテナンスが必要になってしまう、という問題点がありました。

・シーリング材の劣化目安は見た目から

シーリング材の劣化はその外見からわかります。
シーリング材の中央部分にひび割れが発生していたり、逆に中央は綺麗なままでも、隣接する外壁との隙間が出来てしまったりするのも劣化の症状です。

そのままシーリングの劣化を放置していると、シーリングの一部が完全に裂けている「破断」状態や、シーリングが一定の継ぎ目から全て落ちてしまう「欠落」状態になってしまうこともあります。
こうなると、完全に内側のコーキング材がむき出しになっており、外壁の内側からの腐食原因となってしまいます。

こうした重い劣化が起きてしまうと、シーリング材の施工をし直すことになります。
外装塗装において必要な足場の仮設には費用がかかりますが、シーリング材の打ち替えにも同様に、足場の仮設が必要です。

10年、15年スパンで、外壁塗装とシーリング材の打ち替えを一度に済ませた方が、足場の仮設というコスト面で大いにお得になります。

・寿命の延びたシーリング材！？オートンイクシード

様々な外壁部材の技術は研究により日進月歩しています。
この「寿命の短さ」が問題だったシーリング材もまた新たな商品が開発されました。

「オートンイクシード」は、LSポリマーという新開発素材を用いたシーリング材です。
シーリング材の劣化は「柔軟性が劣化する＝亀裂・剥離を起こす」「対候性が低い＝シーリング材の外見的な劣化」という2点によって発生します。

オートンイクシードはその2点を解決するため、「長期的に柔軟性を維持する耐性」「長期的に美観を維持する対候性」に重きを置いて開発されました。
その結果、オートンイクシードは15年という驚きの寿命を獲得したシーリング材となりました。
この「15年」という時間はあくまで「最低でも」の時間であり、耐久試験、耐候試験においては、なんと30年間相当、性能を維持し続けたという結果を出しています。

・メンテナンスを一度で済ませるならオートンイクシード！

高い性能を誇る分、オートンイクシードの価格は従来のシーリング材に比べて高くなっています。
しかし、それを考慮したとしても、外装には問題ないのにシーリング材のための施工が頻発してしまうより、外装塗装・外壁メンテナンスの目安である10年、15年単位で一括して済ませられた方が、圧倒的にコストパフォーマンスは良くなります。
さらに、色合いも豊富なので、リフォームや打ち替え時にも、外壁の色合いに合わせて自然な色合いでの打ち替えが可能になります。

新築であれ、リフォームであれ、外壁材を新調する時には、ぜひシーリング材の違いやメリットを理解しておきましょう。

そして、その時かかるコストだけに目を向けず、長期的なメリット・コストを考えて、施工を相談してみるのがおすすめです。
徳島市で外壁塗装のメンテナンス・塗装依頼は、花房塗装にぜひご相談ください。